Hirashima Sayaka 平島さやか

Hirashima Sayaka 平島さやか Guide-conférencière, Interprète franco-japonaise

主にパリで、美術館の案内を中心としたガイド業を営んでいます。
2021年フランス政府公認ガイド資格を所得しました。

ミュージアムが好きで、美術館や作品について解説するインスタグラムを始めました。

パリ・ミュージアム散歩 𝙿𝚊𝚛𝚒𝚜 𝙼𝚞𝚜𝚎𝚞𝚖 𝚆𝚊𝚕𝚔

https://www.instagram.com/paris_museum_walk/

部屋にはもう一人いる@ルーブル美術館】本日はルーブル美術館にある隠れた名画を紹介します。クエンティン・マサイス(Quentin Massys)「両替商とその妻 」1514年|ルーヴル美術館● 夫婦が、お店の中にいる。● 多分彼らの営む店の内...
20/06/2026

部屋にはもう一人いる@ルーブル美術館】

本日はルーブル美術館にある隠れた名画を紹介します。

クエンティン・マサイス(Quentin Massys)
「両替商とその妻 」1514年|ルーヴル美術館

● 夫婦が、お店の中にいる。
● 多分彼らの営む店の内部
● 二人ともテーブルの前に並んで座っていて、彼らの前には机の上には宝石、真珠、金貨の山がある。
● 妻の前には祈祷書、
● しかし彼女の目線は、本ではなく夫の手元の金貨へと向かっている。

所狭しと置かれているオブジェの詳細を辿ると、止まらなくなる面白い絵です。📷2
ガラス瓶の繊細さなどは、写真ではなかなか再現できないので。是非本物を観ていただきたいです。

今回久しぶりに本物と対面して、驚いたこと。
それは、この絵には合計して5人の人物が登場していることです。

絵の中央、机の上の小さな凸面鏡をご覧ください。📷3
鏡には外の景色と、読書していると思われる男の姿が映し出されています。
つまりこの部屋にはもう一人、人物がいることになります。

鏡に主人公の正面に位置する人が映っている。この手法は、ヤン・ファン・エイクの傑作《アルノルフィーニ夫妻像》で有名です。📷4

鏡の中の人物は、現在絵を描いている画家その人なのでしょうか?

そして、夫婦のいる部屋の外が、窓からチラリと見えているのですが、
ここに男性が二人います!📷5

鏡のおかげで、室内の空間は、夫婦の手前まで広がり、さらに妻の後ろにある窓のおかげで、室外へと私たちの目は導かれます。

この小さな一枚の絵の中には、無限の奥行き感が閉じ込められているのです!!!

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実は、この絵は聖と俗を対比した寓意的な意味も含まれています。

リクエストがありましたら、機会を改めて続きを書きますね。

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17/06/2026
【異なる時代の魂が刻んだ彫刻@ルーブル美術館】ルーブル美術館の特別展の続きです。ミケランジェロ対ロダン。今回の特別展は二人を比較し、共通点を探るという観点で組まれていました。パリ美術館ガイドである私が案内するのであれば、二人の異なる点も必ず...
14/06/2026

【異なる時代の魂が刻んだ彫刻@ルーブル美術館】

ルーブル美術館の特別展の続きです。

ミケランジェロ対ロダン。

今回の特別展は二人を比較し、共通点を探るという観点で組まれていました。

パリ美術館ガイドである私が案内するのであれば、二人の異なる点も必ず話します。

では、二人を大きく隔てるものは?

それは500年の歳月です。

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時代背景が違うということは、美やアートに対する価値観、社会環境や文脈、注文主、宗教観など、全て違います。

例えば

● ミケランジェロにとっての人体とは神の理想像
● ロダンにとっての人体とは人間の内面の鏡

このように事項を一つ一つ辿ることにより、
ミケランジェロの彫刻の持つ崇高さとロダンの彫刻の剥き出しの官能性が
腑に落ちるようになります。

作品を観る時の見方が変わると、さらに深くアートを味わうことができる。

私がお客様に一番贈りたいことの一つです。

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最後にクイズなど。

今回の投稿の4枚の写真の内、ロダンでもミケランジェロでもないアーティストの作品が混じっています。
どれでしょうか?

ご返答お待ちしております😊

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【躍動する肉体と思考する魂@ルーブル美術館】ルーブル美術館の特別展の続きです。ミケランジェロとロダン、両者とも美術の授業では必ず出てくる彫刻の巨匠です。この二人を比較するという大胆な企画。もしもこの企画展をご案内するとしたら、私は二人の共通...
10/06/2026

【躍動する肉体と思考する魂@ルーブル美術館】

ルーブル美術館の特別展の続きです。

ミケランジェロとロダン、両者とも美術の授業では必ず出てくる彫刻の巨匠です。
この二人を比較するという大胆な企画。

もしもこの企画展をご案内するとしたら、私は二人の共通点の何を最も強調するでしょうか?

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● 二人とも、偉大なるアーチストで彫刻の潮流を変えた革命児であった。
● 二人とも、静止した素材の中に「今、この瞬間」の緊張と動きを閉じ込めた。
● そして、二人とも、「完成させないこと」に、命の息吹を語らせた。

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荒削りのままの表面を残したのは、意図があってのことです。
石が変容して、人の形が浮き出ているように感じませんか?

📷2はミケランジェロの作品
それ以外はロダンです。

📷1と3、4はロダンの「神の手」1889年ごろ完成
神の手がつかんでいたものは、石の塊ではなく男女のカップルだったという衝撃の作品

📷5はロダンの「考え」1890年ごろ
彼の弟子であり恋人であったカミーユ•クローデルがモデル

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最後に、私が実際に解説するならば、二人の違いは何なのか、という点も必ず入れます。

皆さんは、何が違うと思われますか?

ということで、次回に続きます。

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【ミケランジェロvsロダン@ルーブル美術館】ルーブル美術館の特別展の感想です。現在行われている企画展、  へ行ってきました。ルネッサンスの巨匠ミケランジェロと現代彫刻の父ロダンの共通点は何なのか、という興味深い切り口で企画された展示会です。...
06/06/2026

【ミケランジェロvsロダン@ルーブル美術館】

ルーブル美術館の特別展の感想です。

現在行われている企画展、 へ行ってきました。

ルネッサンスの巨匠ミケランジェロと現代彫刻の父ロダンの共通点は何なのか、
という興味深い切り口で企画された展示会です。

皆さんは、二人の共通点は何だと思いますか?

私にとって、1番の衝撃だったのが、
二人とも人体を解剖した身体の一部を参考にしているという点。

ミケランジェロの生々しい、けれど正確な解剖のデッサンが衝撃でした。
(写真3)

共通点はまだまだあります。
次回もお楽しみに。

ルーブルでの特別展は、7月20日までです。

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【初心に帰る】ほぼ、6ヶ月ぶりの投稿です。6月が始まり4日目。緑の美しい季節ですね。実は、ずっと投稿に行き詰まっていました。このインスタアカウントを始めたのは、ちょうど コロナ禍だった時。実際にパリの美術館へ行くことが出来ず、美術作品の解説...
04/06/2026

【初心に帰る】

ほぼ、6ヶ月ぶりの投稿です。

6月が始まり4日目。
緑の美しい季節ですね。

実は、ずっと投稿に行き詰まっていました。
このインスタアカウントを始めたのは、ちょうど コロナ禍だった時。
実際にパリの美術館へ行くことが出来ず、美術作品の解説、パリの美術館の紹介をしたくて堪らなくなったからです。

時は流れ、2024年夏頃から本格的に仕事が復活。
去年秋に新しい住居購入、工事、引っ越しと重なり、てんやわんや。
そして 去年末、宗教絵画についての解説に試みて、泥沼にはまってしまいました
 
宗教絵画は 歴史も長く 奥深い世界。
文字数に制限のあるInstagramで投稿しようと思ったのが間違いだったのかもしれません。

けれど私のアカウントを見てくださってる方に
美術作品の魅力やパリの美術館の素晴らしさを伝えたいという気持ちは一度も忘れておりません。

初心にかえって、このアカウントを続けてゆきたいです。

本格的な解説などは将来作るであろう私の ホームページに任せるとして
これからはささやかな ヒントになるような要素を中心に
軽やかな内容を投稿していきたいと思います。

これからもよろしくお願いします😇

ストーリーズはほぼ毎日更新です。
パリの日常や、展覧会情報を載せていますので、ぜひご覧くださいませ。

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【あなたは何処からいらしたの?@ルーブル美術館】皆さんは「これは何?」と疑問が湧いてくる絵に出会ったことはありますか?今回は、ルーブル美術館で私にとって大きな疑問符を投げかけた絵を紹介します。ルーブル美術館の初期ルネッサンスの宗教画、聖フラ...
23/12/2025

【あなたは何処からいらしたの?@ルーブル美術館】

皆さんは「これは何?」と疑問が湧いてくる絵に出会ったことはありますか?

今回は、ルーブル美術館で私にとって大きな疑問符を投げかけた絵を紹介します。

ルーブル美術館の初期ルネッサンスの宗教画、聖フランチェスコの物語をテーマにした絵です。

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● ジョット・ディ・ボンドーネ「聖痕を受ける聖フランチェスコ」
● ルーブル美術館、2階、708室
● 製作年1300年ごろ、高さ 3,13 m X 幅 1,63 m

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🖋描写

●上部に大きな絵、下部に3つの小さな絵
●上の絵には金屏風をバックに山と二人の人物が描かれている
●空を飛ぶ人物と地上で彼を見上げる人、両者とも頭上に金の輪が
●空の人と地上の人の手足は、紐のようなラインで繋がっている
●地上の人の驚いた表情が印象的

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謎解きの楽しい絵の一つと思っています。

皆さんの感想を待ちつつ、次回に解説をします。

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【ペリカンとキリスト様@ルーブル美術館】久しぶりの絵画解説です。ルーブル美術館の初期ルネッサンスの宗教画、今回は第二弾、イエス・キリスト様です。********************● ジョット・ディ・ボンドーネ「十字架」● ルーブル美術...
19/11/2025

【ペリカンとキリスト様@ルーブル美術館】

久しぶりの絵画解説です。

ルーブル美術館の初期ルネッサンスの宗教画、
今回は第二弾、イエス・キリスト様です。

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● ジョット・ディ・ボンドーネ「十字架」
● ルーブル美術館、2階、708室
● 製作年1315年ごろ、高さ 2,77 m X 幅 2,25 m

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🖋描写

●十字架の形をした珍しい絵
●イエス・キリスト様が十字架で処刑された姿がリアルに描かれている
●左手にはマリア様、右手にはヨハネ
●イエス・キリスト様の頭上にはペリカンが

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形が特徴的で目を引く作品です。

キリスト様とペリカンの関係やジョットについては、追記いたします。

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【黄金屏風の前のマリア様@ルーブル美術館】久しぶりの絵画解説です。宗教画の見方について、シンプルに親しんでいただけるようルーブル美術館の3点を選びました。今回は第一弾、聖母マリア様です。********************● チマブーエ...
21/08/2025

【黄金屏風の前のマリア様@ルーブル美術館】

久しぶりの絵画解説です。

宗教画の見方について、シンプルに親しんでいただけるようルーブル美術館の3点を選びました。
今回は第一弾、聖母マリア様です。

********************

● チマブーエ「六人の天使に囲まれた荘厳の聖母」
● ルーブル美術館、2階、708室
● 製作年1275年-1300、高さ 4,27m X 幅 2,8 m

********************

まず、なぜ宗教画についてなのか。

今月お会いした教養あふれるお客様との会話で、
「宗教画は、全て同じに見える」
とおっしゃられたことが、きっかけです。

西洋絵画で最も長く描かれてきたのが宗教画。

実は、同じマリア様でも、時代によって、画家さんによって、人物の描き方や技術は大きく違います。
なので、同人物と思えないくらい印象も変わってきます。

その上に聖書の登場人物もエピソードも大変な数です。
両方を掛け合わせると、膨大な情報量なのです。

個人的に、西洋絵画の中で、一番手強く、面白いのが宗教画と思います。

********************

ということで、前置きが長くなりました。

今回はルーブルの中の同じ部屋にある同時代の画家が描いた3品を3回に分けて解説します。

眩しいほどのゴールドの背景の前に座る聖母マリア様。

皆さんは、まず何を感じられましたか。

詳しい解説は後日に追記します。

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