20/06/2026
部屋にはもう一人いる@ルーブル美術館】
本日はルーブル美術館にある隠れた名画を紹介します。
クエンティン・マサイス(Quentin Massys)
「両替商とその妻 」1514年|ルーヴル美術館
● 夫婦が、お店の中にいる。
● 多分彼らの営む店の内部
● 二人ともテーブルの前に並んで座っていて、彼らの前には机の上には宝石、真珠、金貨の山がある。
● 妻の前には祈祷書、
● しかし彼女の目線は、本ではなく夫の手元の金貨へと向かっている。
所狭しと置かれているオブジェの詳細を辿ると、止まらなくなる面白い絵です。📷2
ガラス瓶の繊細さなどは、写真ではなかなか再現できないので。是非本物を観ていただきたいです。
今回久しぶりに本物と対面して、驚いたこと。
それは、この絵には合計して5人の人物が登場していることです。
絵の中央、机の上の小さな凸面鏡をご覧ください。📷3
鏡には外の景色と、読書していると思われる男の姿が映し出されています。
つまりこの部屋にはもう一人、人物がいることになります。
鏡に主人公の正面に位置する人が映っている。この手法は、ヤン・ファン・エイクの傑作《アルノルフィーニ夫妻像》で有名です。📷4
鏡の中の人物は、現在絵を描いている画家その人なのでしょうか?
そして、夫婦のいる部屋の外が、窓からチラリと見えているのですが、
ここに男性が二人います!📷5
鏡のおかげで、室内の空間は、夫婦の手前まで広がり、さらに妻の後ろにある窓のおかげで、室外へと私たちの目は導かれます。
この小さな一枚の絵の中には、無限の奥行き感が閉じ込められているのです!!!
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実は、この絵は聖と俗を対比した寓意的な意味も含まれています。
リクエストがありましたら、機会を改めて続きを書きますね。
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