A級グルメ

A級グルメ 「永久」に残したい日本の味、それが「A級グルメ」!

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「A級グルメ」とは、けっして豪華食材や贅沢な食事のことではありません。「A級」は「永久」に残したい味のこと。
お米はもちろん、伝統野菜、お酒や焼酎、伝統調味料、だし、漬け物などなど。日本には多種多様な食べ物と食文化があります。
しかし残念ながらそのような「日本の食」は衰退していく一方。2014年、「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されましたが、これは裏を返せば「消えゆく食文化を守らなければいけない」ということ。つまり私たちの食文化は「遺産」の領域に入ってきている、というわけです。これは嬉しいことである一方、日本の食文化に対する警鐘でもあります。
「A級グルメ」の活動はユネスコに和食が登録される以前、2010年に新潟・南魚沼から始まりました。南魚沼は、ご存じのとおり日本一の米どころであり、また「八海山」や「鶴齢」「高千代」といった日本を代表する酒蔵が揃っ

ている米文化の中心地といえる場所です。さらに田んぼの畦では昔から大豆を育てて、米麹とともに仕込んで自家製味噌をつくっていました。
伝統野菜もたくさん残っているのも特徴です。京都や金沢のように「商売」として残っているのではなく、ほとんどは裏庭で育てられ、自家消費されているのです。
また、魚沼といえば冬は3メートルの雪に閉ざされる日本一の豪雪地帯。長い冬を生き抜くために考えられた発酵食、保存食も多くあります。
つまり新潟・南魚沼はユネスコに登録された「和食」文化がもっとも色濃く残っている地域と言っても過言ではなく、そんな背景から「A級グルメ」プロジェクトが始まったのでした。
スタートは3県7市町村にまたがる広域観光圏、雪国観光圏での講演。当時、この地域でもごたぶんにもれず、B級グルメによる町おこしを考えている人々がたくさんいました。
けっしてB級グルメを否定しているのではありません。「安くて美味い」B級グルメは、戦後の日本を支えた食文化のひとつであり、貧しかった日本人の胃袋を満たし、心の支えでもありました。
しかし南魚沼を中心とした7市町村エリアは空襲の影響をほとんど受けていませんし、満州からの引き揚げ者が多かった地域でもありません。
むしろ食糧不足の時期に、米を増産して日本を支えた地域。なにもB級グルメを創作してまで、町おこしをする必要はないのです。
「永久」に残したい日本の味、それが「A級グルメ」という講演は大きな広がりを見せ、自然発生的に「雪国A級グルメ」はスタートしました。当初の予算はゼロ。完全に持ち出しでした。
しかしだからこそ、「雪国A級グルメ」は他の町おこしプロジェクトとは大きく違って、厳しい審査基準を設けることができました。
この地域は地味ですが、たくさんの温泉があります。越後湯沢温泉、松之山温泉、大湯温泉、水上温泉、猿ヶ京温泉……。これら温泉地の宿と飲食店で「地元産の比率を大幅に高める」ことを目標にするだけでなく、「品質の高い農産物を生産する環境」を整え、一次産業と二次産業、そして三次産業をつなげるプロジェクトにしようという壮大な目標を掲げたプロジェクトなのです。
こう書くと、補助金や助成金の臭いがするかもしれませんが、このプロジェクトは先に書いたとおり、自然発生プロジェクト。基準作りと審査作業、事務手続き、PRなどを、新潟・南魚沼に拠点を持つ株式会社自遊人が行っています。なぜ自遊人なのかといえば、キッカケとなった講演で話したのが自遊人の代表者である私だから。その後の盛り上がり上、成り行き上、「やりましょう!」というほかない状態だったのです。
A級グルメプロジェクトはスタートから6年目を迎え、さらなる広がりを見せています。「A級グルメの町」を掲げた島根県邑南町や、山形県鶴岡市の「アルケッチャーノ」の奥田シェフなどとともに「日本A級グルメ」プロジェクトへ発展しつつあります。
なにしろ手探り状態のプロジェクトです。予算も少なく、できることは少ないのですが、着々と歩を進めていきたいと思います。
皆さまのご支援とご理解をいただければ幸いです。

日本A級グルメ
プロデューサー
岩佐十良

住所

南魚沼市大月1012-1 株式会社自遊人内
Minamiuonuma-shi, Niigata
949-6682

ウェブサイト

アラート

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