16/08/2016
今年の夏は本当に暑いですね。残暑には果物の梨がおすすめです。
中国では古くから「梨は百果の長」と呼ばれ、果物の中でも特に珍重されてきました。
原産地は中国で、日本では弥生時代後期の登呂遺跡で炭化したタネが発見され、最も古い栽培果樹のひとつと言われています。果肉は約90%が水分で甘味はショ糖・果糖でリンゴ酸やクエン酸を含んでいます。夏の厳しい暑さが残るこの時期には水分補給と梨に含まれる「アスパラギン酸」が疲労回復に適しています。のどや胃を潤し、炎症を和らげる作用があり、現在でも漢方では、熱があって咳や痰が切れないときや、風邪や扁桃腺で口が乾きのどが痛むような時に梨を使います。また同じく梨の仲間であるカリンは、のどあめに使われているように、咳止めや喘息に効果があることはみなさんご存知の通り。ただし体を冷ます性質があるので、食べすぎには注意しましょう。
<梨の効用と成分>
●熱を下げたり咳を鎮める効果:カテキン、糖アルコール
●血圧を下げる利用作用:カリウムにより塩分を体外に排出
●便秘解消:食物繊維により腸を刺激する効果
●二日酔いに効く:タンニンによりアルコールを排出する
●疲労回復:アスパラギン酸・リンゴ酸・クエン酸
●肉料理の消化を助ける:プロテアーゼによる効果
●美肌効果:ミネラルによる効果
梨の選び方は、上から円形に見えるもの、果皮に張りがあり、硬くてずっしりと重いものを選ぶのがポイント。ケーキ、シャーベット、コンポート、サラダなど食べ方はいろいろですが、実は皮ごと食べると、カリウム、アスパラギン酸、ポリフェノールなどの栄養が豊富に摂取できるそうです。ぜひ、夏の栄養補給と夏バテ防止にお召し上がりください。
<代表的な梨の品種>
●幸水
果肉が緻密で柔らかく甘い。比較的早くに出回る種類の梨
●豊水
多汁で酸味と甘みのバランスがよい。収穫時期は幸水の少しあと
●二十世紀
果肉が滑らかで果汁も多くわずかな酸味が魅力