01/04/2025
昨年、大好評を呼んだ「北海道開拓史の香水づくり」ツアーでタッグを組んだガイドのふたりによる、香りの歴史シリーズ第2弾!今回はラベンダーをテーマに室内で蒸留体験と歴史トークの企画をお届けします!
1970年過ぎまで道内各地のラベンダーの産地には地区ごとに蒸留場があり、刈り取ったラベンダーが運び込まれて大きな釜で蒸留されていました。香水や化粧品の香料となる「ラベンダー油(精油)」の生産が目的だったため、蒸留の過程で生成される「ラベンダー水(芳香蒸留水)」は川に捨てられました。けれども近隣住民や香料業界関係者の中にはラベンダー水を持ち帰り、お風呂に入れて楽しむ人が絶えませんでした。というのもラベンダー水は西洋では薬用や化粧水などに用いられてきた、長い歴史があるのです。
近年は日本でも芳香蒸留水が知られるようになり、ラベンダー水はナチュラル・スキンケア・アイテムとして親しまれています。小型の蒸留器が人気になっていますが、当企画では専用の蒸留器がなくても「ご家庭のお鍋でできる」方法を指南! 無農薬のラベンダーをお鍋で蒸留して、ラベンダー水を採取してみましょう。
ラベンダー水が出来上がってくるまでは、歴史トーク『ラベンダーの軌跡』をお楽しみいただきます。異国の植物・ラベンダーが渡来を果たし、薬用植物、香料植物、鑑賞植物と性格を変えながら、北海道での盛衰と復活を経て今日に至るまでの物語を、貴重な写真をふんだんに公開しながらご紹介。一次資料を執念で探し当て、全国に歴史の担い手となった生き証人たちを訪ね歩き、長年をかけて記録と記憶の掘り起こしを行ってきたガイドによる、歴史トークが炸裂します。
例えば…… 渡来は幕末。日本での移植を示す最も古い現存記録はなんと…京都。北海道での栽培開始は昭和初期、富良野じゃなくて札幌から。でも日本史上最大級のラベンダー畑は、共和町にあった!富良野地方での栽培開始のきっかけとなったという農業雑誌と新聞記事には、何が書いてあった? そして、世界品質の香りを誇った優良品種の誕生物語などなど…。ちょっと聞くだけで興味津々、知らない話のオンパレードです。
歴史ガイドは、フリーライターで香りの文化史研究家、伊藤由起子氏。体験ガイドは、植物愛好家でアロマテラピーやハーブの講師、セラピストとして活躍する目黒嘉子氏。乞うご期待!
【詳細】
・日時:2025年7月5日(土曜日)13:30〜16:00 予定
・参加費4,500円+材料費別途500円
・集合場所:cocoスペース西岡
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